最後の夏。
さみしいような気持ちもするけれど、そんな感傷に浸っている時間は私達にはないんだということを先生との会話で気づいた。
最後だからこそ、後悔したくない。
最後だからこそ自分の力を出し切りたい。
先生との最高の思い出。
先生が忘れたくても忘れられないくらいの私を作りたかった。
叶わない先生への思い。
伝えることのできない先生への思い。
だったら、私を先生の思いの中へ入れてしまおう。
忘れられない生徒へ。
自分の進む道が見えてきて、こんなに力が出てくることにびっくりした。
うん、今ならできるよ。先生、頑張るね。
真夏に向かって輝く太陽までもが自分を応援してくれるように思えた。