「はぁー」

ため息を大きくつく。

ため息ばかりの私。


幸せなんて私から無くなっちゃいそうだ。


幸せか…私が幸せになれることって言ったらやっぱり、先生のことを考える時と甘いもの
を食べている時かなぁ。


「大好きな人といると幸せ感じるよな」そう言って微笑んでくれる仁さん。


幸せ…?私と…


大好きな人といると…幸せ…



…やっぱり…



  『先生…が…大好き…』




小さな声で言う。


誰も聞いているわけではないのにドキドキしてしまう。


そんな時だった。携帯の着メロがなった。


…でも、すぐに出ることができない。


電話に出ると自分の気持ちが伝わってしまいそうで怖かった。



枕の下に鳴っている携帯をそっと置いて部屋をでてバスルームにむかう。