その日は、いつもと同じようにつまらない学校へ行って。
いつもと同じように帰っていた。
そんないつも通りの毎日。
俺はそれなりに満足していた。
優月とも幼なじみ。
それ以上になれれば、とは思うけど反面変わるのが怖い。
だからこのままでいいんだ。
無理に変わることはない。
…でも変わないものなどなくて。
変わらないと思っていても、気づかないだけで実際は、少しづつ変わってる。
「ねえ、潤が好きな人って誰?」
「…いきなりなんだよ」
いきなりの質問に内心かなり驚いた。
優月と俺は恋愛の話なんてしないから。
二人ともそんなものには興味ない、そう言ってきたから。