遥菜が出発する日


クラスメート全員で見送りに行った。



「……」




遥菜のまわりには女子がたかっていて

まったく話し掛けれる状態じゃなかった。








もうすぐ、遥菜は行ってしまう。






「…―っ




遥菜!!」




オレは大声で遥菜を呼んだ。





「…美月くん」



オレは遥菜の周りの女子を掻き分け、遥菜の前に立った。





「………好きだ」




回りの雑音が一気に消えた。





「……お前のコト、好きだ」



「…わたしも。

美月ちゃんが好き」







暫くして

女子がまた騒ぎ始めた。




「よかったね遥菜!!」

「ずっと美月くんのこと好きだったもんねぇ」





結局、あれから、オレが遥菜に話し掛けることは出来なかった。




「……」







遥菜は行ってしまった。




ふと携帯を開くと、メールが一通きていた。






『高校ゎそっちの学校受けることにしますo(^-^)o
それまで、告白は有効だょね?』



「……有効に決まってんじゃん……」





『待ってるから』



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