小さな切り傷が出来ていた。 地味に痛い…。 「美月ちゃん、大丈夫?」 「…舐めときゃ治るっしょ」 「そっか」 … 絆創膏貼ってあげようか?とかいうのはないんだ。 そんなオレの期待は無視して 遥菜はただオレの指を見ている。 そしてそのままペロッと血を舐めた。 あぁ こりゃ絆創膏以上に効きそうだ。 遥菜はニコリと笑ってホウキとちりとりを持ってきた。 オレはただ遥菜が舐めた指を見ていた。 .