「おい女子どっか入れてやれよ~」


お調子者の男子が声を上げた。


その声につられるように

他の男子も声を上げた。


「じゃんけんでいいんじゃねぇの?」

「負けた奴が居れてやれよ」

「つか真面目に早くして~」

「休み時間ソロソロなんですけど」


あぁーあ。

デリカシーってもんが無いのか男子は。


…まぁ…

あたし達が一番ないんだけど!


そんな時、女子も口を開いた。


「だってさぁ、入れさせたくないんだもん!」


そう誰かが言った。


シーンッ


と教室が鎮まる。



女は『はぇ?』

と首を傾げ顔を青くする。