「…」


君塚絵里奈は一人でポツンと突っ立っている。

クスッとあたしは陰で笑った。



「女子はまだですかぁーッ!?」



先生の声が掛った。


男子からも

『女子おせぇ~』とか言う声が掛る。



「決まりましたよ先生♪」


怜奈が言った。


「え!?」


絵里奈は声を上げた。




あぁ、女子は醜い生き物で。



「え?何絵里奈」


「どうしたの?」


「なんかあるの?」