「そそそそぉゆう羽鳥はどうなのよぉ!」
ああ、もぉ――。
顔から火が出そう。
男の羽鳥に処女だと言われそうになり、あたしは恥ずかしくなった。
こんな際どいことあっさり言ってのける羽鳥。
「ん、オレ?」
あたしは恥ずかしさを隠すように何度も相槌を打って、羽鳥から目を逸らした。
羽鳥のことだからまたスゴイこと言っちゃうんだろうなぁ。
「そりゃヤるよ。オレ、男だからさ?」
「ばかぁあああああっ!」
やっぱりねぇ。
羽鳥ってこういう話をすることに羞じらいとかナイんだ。
そして今までふざけて笑っていた羽鳥が急に真顔になる。
「まじで好きな女に相手にされねぇだけ」
羽鳥はポツリと言った。