羽鳥は頬杖をついて、またコーラを一口。
「じゃあ羽鳥まさか……き…き…き…キス、したことあるの?」
「ぶわっ……」
またもや吹き出す羽鳥。
そんなに変なこと聞いてナイんだけどなぁ……。
「シイ、お前なぁ」
「は………はい?」
これはあたしの憶測だけど、羽鳥は物凄く大人びてるから、今まで何人かの女の子と付き合っているハズ。
だからこんなことを聞いてる。
「あるに決まってんだろ?オレ、男だし?」
うん、と相槌を打つ。
「我慢出来ないことってあるわけ」
「ん………?」
ココであたしは首を傾げた。
我慢出来ないことって?
なに……?
ソレって、キスしたくて我慢出来ないってこと?
あたしが唸るように考えていると、羽鳥は、はぁあああーっ……とため息をついた。
そしてあっさり一言。
「エッチしてぇってこと」