そんな姉の言葉を受けた紘伽は、哀しみに似た怒りが込み上げてきて、思わず姉を責めてしまう。

「わかんなよ…あんな可愛い我が子に怒りの牙を向ける理由なんてわかんないよ!」


そう、投げ掛けられた言葉に爽佳の目は固く閉じ、頬には大粒の涙が流れて落ちていた。



「光一は、光ちゃんはまだ3才だよ」


「お姉ちゃんが全てなんだよ。確かに私やお母さんが代わりにできることは沢山ある。でも……」


そこまで一気に言った紘伽は、声のトーンを落して、続けた。