落ちたコップは割れ、光一の身体は硬直した。


同時に、爽佳の声が響いた。


「なにやってるの!!さっき、気をつけてって言わなかった?」


ビクッ。


大きな声に、光一の身がすくむ。


「ご、ごめんなさい……」


小さい声は、届かない。


「おかぁしゃん、ごめんなさい……」


次々に浴びせられる、責める声に怯える光一。