ちゃんとしなきゃ。


そう思う光一は、手を洗い、最近覚えた「うがい」をして、おやつの用意された場所へ座った。


その様子を見て、爽佳は溜め息をついてコップに牛乳を入れる。


「気をつけてね」

ぶっきらぼうに、光一を見ないようにそう言った。


そして、その言葉も虚しく、緊張していた光一の手は滑り、コップごと床へと牛乳の海を作ったのだった。