板金屋を営む、毅のお店へ、愛車タイプMを入院させ、変わりに小さな軽自動車を借りる。


身体の大きな、大悟にはちょっと狭いが、乗り心地は良いようだ。


その、軽自動車に乗って、暇を見ては犯人捜しに明け暮れた。



3日目に、それらしき人間を見掛け、大悟は急いで駆け寄った。



「おい、お前!!人の車の前でさっきからなにやってんだ!!」


相手は男だが、細く小さい。


大悟が押したら、飛んでいってしまいそうだ。


「なんだよ、お前こそ」


しかし、睨んだ眼には、有無を言わさない力があった。