「どうした?大悟!!!!」


苦痛な叫びを聞き付けて、匡が家から飛び出して来た。


匡の目の前には、怒りに拳を震わせる大悟の姿があった。


「どうしたんだ」


大悟を落ち着ける為に、肩に手をかけ、匡は聞いた。


「………」


大悟は、ただ黙って人差し指を車に向けた。


「あちゃぁ〜〜誰だよ、こんなんしちゃったのは……」


匡は溜め息を着いた。


溜め息の先には、やはり黒光りする中に、白い筋が見える。