「ごめんね……」 紘伽は小さく謝った。 そんなやり取りをしている間に、人が増え、天高く、舞い上がる音がした。 花火が始まったのだ。 二十歳を越えたメンバーは、ビールが進み、陽気になる。 紘伽は、ミニ缶を一本もらい飲んだ。 「紘伽のばかやろ〜」 大悟が叫ぶ。 隣りに座る、メンバーの一人が、酔っ払いながら制止している。 「大悟のバカヤロ〜〜」 紘伽も負けじと叫んだ。