祭りの屋台で買い込んだものを、家の庭先で光一と二人ならんで紘伽は、ほほばった。


「ひろねえ、おいひぃねぇ」


最近、箸が使えるようになったという光一は紘伽に自慢げに焼きそばをとってみせた。


「すごいね。光一♪」

頭をガシガシ撫でると、焼きそばだらけの顔で、にかぁ〜〜と笑った。


「ぼく、しゃんしゃいだからね♪」


指を3本立ててご機嫌だ。


そうこうしているうちに、約束の時間が近づく。


光一を、母親である爽佳に戻し、紘伽は出かける準備をした。