「あのね、7時からの花火大会はどうする?」


突然の本題はいつものことだった。


爽佳が時計を確認して、5時半を回ったところだと教えてくれた。

「どうせ、強制参加でしょ?いつものメンバーでさ」


そう紘伽が答えると、集合場所と時間を告げて、親友・滋は去っていった。


約束の時間まではまだ間があるので、三人は1度、家に戻る事にした。


その、道すがらに巨大なごみ箱を設置する、役場のおじさん達の姿を見た。


紘伽は「ご苦労様です」と心でつぶやいた。