[葵]


「「「「失礼しまーす。」」」」



「あら!またサボり?ゆっくりしてきなさい♪」


保険室に入ると夢乃先生が歓迎してくれた。



先生は私が女だって知っている数少ない中の先生だ。



「俺寝よっかなー。」


「勝手に寝とけよ。」


「葵冷たい!俺と寝ようよ♪」


「なっ!誰が翔と寝るか!」


「じゃあ私が寝よっかなー!」



「先生!?」


「おいっ。」


聖?


「何よ聖くん。」


「あんたふざけすぎ。」


「はいはい、すみませんね。」



さっきまで明るかった空気が一瞬にして暗くなった。