「光、バイク、店にあるやつ乗っていく?」

前日、パパが光さんに電話していた。

光さんのバイクとあたしのバイクじゃ性能差がありすぎて、疲れるんじゃないかってパパが言ったけど。

『別にええよ』

光さんは気にしていない様子だった。



朝早くに家の前にバイクが停まって。

あたしは慌てて外に出た。



「おはよ」

光さんが…休みの日に…

この時間にしっかり起きてるなんて。

驚き!!



「…むっちゃん」

光さんは目を細めて

「珍しい、とか思ってるんやろ?」



…はい、その通り!!