「だって、あんたの目は何の偏見もなくて真っすぐだから…
一度は話してみたかったのよね〜!」

照れながら言う奈々。

「…ありがとう」

あたしも笑って

「よろしくね!」

手を差し出すと奈々も

「こちらこそ!!」





二人で並んで帰っていると

「むっちゃん〜!」

振り返ると悠斗が笑って手を振っていた。

「今、帰り?」

あたしは頷く。

悠斗はチラッ、と奈々を見て

「友達?」

「うん、同じクラスの子」

「へえー」



悠斗が奈々を見る目…

まるで。

品定め…



「言っとくけど私は!」

何となく察した奈々は悠斗に向かって。

「私の彼氏は二次元の人なの!!」



あたし…

倒れそうになった。