「あんた、私を馬鹿にしてるの?」

授業が終わってから絵を描いていた彼女、難波 奈々があたしの席の前に立った。



…恐いかも!!



「馬鹿になんかしてない。
凄いなって思っただけ」

恐いのを我慢して言い返す。



奈々の、綺麗な顔が一瞬、引き攣った。



「…凄い?」

あたしは頷く。

「あたしには描けないから」

そう言って何気に机から出した下敷きは。

あたしのスポンサー、茨木 ミウさんが描いてくれたあたしの絵。

ミニチュアなキャラに仕上げてくれていて、このステッカーはマシンにも貼られている。



奈々の目がぱっ、と開いた!

「ち…ちょっと!!これは!!」



奈々があたしの肩をがっちり掴んで!!





恐いよ〜、パパ、ママ、助けてぇ〜!!