「…むっちゃん」



香奈と付き合っている男性、香奈の母親の3人が帰る時。

香奈はあたしに言った。

「悠斗にごめんって言っといて」

…自分で伝えたらいいのに。

そう思うけど、無理か。



3人を見送ってリビングに戻ると悠斗と光さんもそこにいた。



「香奈が…ごめんって」

俯いている悠斗に言うと、悠斗は頷いていた。



「ごめん、で済む問題じゃないわ!」

その横で光さんは憮然としていた。