「やっぱり、そうだったんだ〜」



ミウさんとカツさんはあたしの中では信頼出来る人だった。



短時間で今までの経緯を伝えると

「何となく、去年の秋くらいから怪しいって思ってたよ。
住吉さんがむっちゃんと一緒にいる時間が明らかに今までと違ったから」

とはカツさん。

「住吉さん、実家に帰っちゃうんだ。
そりゃ、むっちゃん、プロポーズされるよ！」

ミウさんはそう言った。

「むっちゃんが悩むの、私はわかるよ。
私はまあ30越えて結婚したけどさ…」

ミウさんはカツさんをチラッ、と見ると

「それでも迷ったもん。
私も人に夢を与える仕事をしてるから…
子供出来たら多少は仕事に影響あるだろうな、とか。
生活リズムも違うから相手に合わせるのが大変とか…」

カツさんはそれを聞いて苦笑いをしている。

「むっちゃんの場合、婚約したとしても１年以上、離れて暮らす事になるし、不安が大きいよね…」

ミウさんは切なそうにあたしを見つめた。