「光さん…どうしてここに?」

あたしは手に力をいれるのを止めた。

相手が光さんなら。

いくら力を入れても無駄。

あたしは諦めた。



「門真さんの携帯で簡単にむっちゃんの居場所がわかるから」

光さんはあたしの手を離した。

「さて、どういう事か…
説明してくれる?」

そう言って香奈を見つめた光さんの目は。

見たことがないくらい鋭くて怖かった。