「光さん…苦しいよ…」

そう言ってようやく、腕の力を緩めてくれた。

「むっちゃん、寝られへんの?」

ようやく、意識がしっかりと覚醒した光さん。

穏やかな目であたしを見つめていた。

「うん…。
目が覚めたら寝られなくなって…」

「そっか…」

光さんはそう言うとあたしの唇を塞いだ。

あたしもそれに応える。



今まで何をするにもドキドキして照れていたのに。

それがなくなるくらい、光さんとの心の距離が近くなった気がした。