目を開けたら。

まだ外は闇に包まれている事がわかった。

そして隣には。

心地良さそうに寝息を立てる光さん。

あたしは体を起こそうとしたけれど。

何となく怠くてやめた。



寝返りを打って光さんの方に向いてあたしは光さんに抱きつく。

パパや知樹、泰樹、祥太郎とは違う別の安心感がここにはある。



「…んー」

光さんは伸びをしてうっすらと目を開けた。

「…まだ、朝と違うで」

そう言ってあたしが身動き取れないくらいに力いっぱい、抱きしめた。



窒息する…