まだ高校生のむっちゃんに。

こんな内輪話はしたくない。

けど…

あと半年弱しか、傍におられへん。

今からしっかり話しとかなあかんわな…。

奏が怒るのも無理ないか。



「むっちゃん」

知樹とフラフラ気分転換に出掛けていたむっちゃんが戻ると俺は声を掛けた。



ああ…泣いた跡が酷い。



「今日、俺の部屋に来てくれへん?
話したい事がある」

むっちゃんは戸惑いながらも頷いた。