「…あんまり純粋だから。
困っている顔を見たくなった。
それに堕ろす、と言えばお金出しそうだし」

「香奈!」

あたしは我慢出来なくなって手を上げた。

「むっちゃん!!」

悠斗が必死になってあたしを後ろから抱きしめて止める。

「悠斗、止めないでよ!!」

強引に振り払って再度香奈に掴みかかったその時。



「クソガキどもが…
何やってんの?」

あたしの手を更に強烈な力で抑え込んだのは。



光さんだった。