「光さん〜!」



突然、隣のむっちゃんが名前を呼ぶからビックリする。



「…何?」

チラッ、とむっちゃんを見ると。

真剣な目で俺を見ている。





「…お腹空いた」

倒れそうになる、その現実的な台詞。

「…はいはい、じゃあ、行こうっか?」

俺は立ち上がって手を差し出す。

むっちゃんは笑って立ち上がりながら俺の手を掴んだ。