「悠斗…」

駅前のビル2階にある喫茶店で張り込む事、5時間…

あたしはいい加減、疲れてきた。

「ゴメン…」

悠斗は謝る。

責めても仕方がない。

付き合う、と言ったのは自分だから。



「あっ…」

突然、悠斗が短く声を上げた。

「えっ!何?」

あたしも窓の外を見つめた。

噴水前に現れたのは。

悠斗の彼女、香奈!!



誰かと待ち合わせしているのか、キョロキョロしている。