「おはよっ、夢子」

「おはよ、翔」

毎日迎えに来てくれる、翔。

小学校の時から毎日、雨の日も風の日も、朝アパートの階段を下りると翔の笑顔があった。

あたし、朝はボ~ッとしてることが多いから。

特に夢を見た次の朝は、なんか身体が重くて、自分が自分でないみたい。

小学校2年の時、朝ボ~ッとして歩いててバイクにぶつかった。

幸い怪我は掠り傷だけで大したことなかったんだけど、その日から翔は毎日あたしを迎えに来る。


自称、ナイトだからだって。