翌日も快晴。

朝から煩い蝉の声に快眠をじゃまされ、あたしはゆっくりと身体を起こした。



「あ、おはよ、夢子」


朝から寝起きの良い翔は、もうすっかり身支度を整え、涼しい顔で読書している。


「翔、もしかして、今朝も走ったの?」

「勿論、百地も一緒だよ」


はぁ、あんた達はどこまで元気なの?

どれだけエネルギー、余ってるわけ?

気持ちは突っ込んでるんだけど、身体が動かない。


「夢子は良く眠れた?」

「うん、多分。夢見なかったし」

「そっか、良かった。八時から朝食だって、佐藤さんに言われてる。夢子もそろそろ急いだ方がいいよ」

「今、何時?」

「七時半」


あたしはやっとの思いでベットから立ち上がった。

本当に朝、弱いんです。

超低血圧なんです。