合宿二日目は朝から海水浴。


朝食後の園部家のプライベートビーチには、大きな二本のビーチパラソルと3脚のリクライニングチェアが設えられ、テーブルには冷たい飲み物の入ったジャグとコップが既に準備万端整えられていた。


「うわぁ、何か至れり尽くせりだな」


翔が目を丸くして、紫苑先輩を見た。


「佐藤に任せておけば間違いはないから。

きっと、ジャグの中身はわたしの好きなレモネードよ」


紫苑先輩は、ニッコリと微笑みながら呟いた。