「よ~い」


赤田に緊張が走る。



「どん!!」



誰にも比べ物にならない
くらいのスピードで、
彼はスタートをきった。


「がんばれー!うえだー!!」


気づけば自分が走る時より
応援に一生懸命になってた‥



無事に走り終えた赤田。


順位は良くも悪くもない
[3位]。
私はその瞬間、
何を思ったのか


「おつかれ!!」


本人の目の前で
そう口を開いていた‥


「うん!!
 スタート地点って
 きんちょうするね~」


いきなり話しかけた私に
赤田がこたえていた!!