1月。


年が幕を開け、また新たな1年が始まる。







俺の名前は『山本 心一』。
今年の成人式で二十歳を向かえる。















「ピンポーン。」
朝、俺は専門学校の友達の家に向かった。


「いらっしゃーい。」
ドアが開くと、そこにはオバチャンが笑みを浮かべていた。


「心ちゃんごめんね~、豪は今朝風呂中なんだあ。中入って温まってて。」


俺は地元から離れた専門学校に通っている。




自分で着物の着付けが出来ないので豪のお母さんに頼んである。




コタツで温まっていると豪が風呂から出てきた。
「おう、来てたのか。」

「まあな。」



成人式にはまだ時間があるので、少し小話しをした。



豪とは知り合ってまだ1年も立ってないが、まるで家族のような仲になっていた。





「そろそろ着替えるよ~。」
オバチャンが言った。