……。 「あれ? こんな階段あったっけ…?」 見上げると、上の扉から日の光が漏れていた。 ギシ… 1段1段上るごとに軋む音が聞こえる。 ギィィ 今にも外れそうな扉を開けると、そこには… はさみを持ち、刃を手首に近づける彼がいた。 「ちょっとっ!!」 私の声に驚いた彼が、顔を上げた。 「何やってんのっ!!」 私は彼からはさみを奪うと、怒鳴った。