夕日に包まれて、今日も私の仕事が始まる。




続々と部室に帰ってくる部員たち。

ここは名門サッカー部。
そして私はマネージャー。

だけど、普通のマネージャーとはちょっと違う。
練習後の部員たちのマッサージもするんだ。


私の両親は名スポーツトレーナー。
その影響で、気がついたらマッサージをしてた。



そして私は大のサッカー好き。

私が好きなスポーツをする選手たちが、少しでもいいプレーができるようにって、この部活のマネージャーになった。



私が1年生の時は中々受け入れられなくて、変に噂されたこともあったけど、怪我をした部員の手当をしてから、徐々に少しずつだけど、受け入れられてきた。



私が3年生になった今では、メニューの1つにもなっている。

2年生、1年生のマネージャーに教えながら、私は3年生と試合前には先発メンバーのマッサージをする。




部室で軽く汗を拭いて、外の廊下に寝そべってもらう。

知らない人が見たら、すごく異様な風景だと思うけど…





3年生が引退する試合のトーナメントまで、あと1ヶ月。

みんな必死で泥だらけ…
ちょっと汗臭いけど、それが青春なんだ。