バードの黒い瞳に見つめられて、ローズはうなづいた。

それから、ローズは自分の部屋に戻って考える。

なぜうなづいてしまったのだろう?

あの眼に見られたせいだ。妖術でも使えるのか?

いや、あのバードって男のことはまだいい。
噂になってることが問題だ。

……ええい、この長い髪を切ってしまおう。

ローズはウェーブした黒髪を一つにまとめて長剣、シルバースターで一気に切る。そして暖炉にくべた。

嫌な匂いが漂う。

断ろう。

ローズはまたバードの部屋に向かった。