――やだっ やだっ やめてぇぇぇぇ!!!!!!!!



私は必死に走る。
何かに怯え、懸命に走る。

“何か”は
私にもわからない。

でも怖くて怖くて…
私は壊れそうなくらいだった。



――やだっ うるさい うるさい
うるさぁぁぁぁい!!!!!!



私の耳に入ってきたのは沈黙という雑音。
聞こえていないが為に沈黙さえも雑音に思える。


“わたし”が壊れていく……