タイムマシンを使って未来の自分や過去の自分に会うと、時空が乱れて巨大な爆発エネルギーを生み出すと昔なにかのテレビでやっていた。


それとは若干違うけど、同じ現象が起こりかねないとも言いきれない。


大翔のことだから、その辺の対策もバッチリなのだろう。


しかし、俺は見過ごさなかった。


大翔の肩が一瞬上下に揺れ、視線を僅かに伏せた瞬間を。


肩に手を置き、こちらに身体を振り向かせる。


大翔の視線は、今だ伏せられたままだ。


「大翔君。まさか無計画で送還したとか言わないよね?」


「こ、細かいことはいいんだよ……」


全然細かくねぇぇぇ!


射るように見つめ続けると、観念したのかようやく顔を上げた。


だがそれは、