「へ? 嗚呼、大丈夫。全くもって大丈夫でありますですはい」


いかんいかん。加奈子ちゃんにこんな妄想してるなどバレたらドン引きされてしまう。


軽く深呼吸して精神を落ち着かせる。


今はショッピングに集中集中。デートはまだこれからだ。


この店では三着の服と加奈子ちゃんが薦めてくれた小さなハートのネックレスを購入した。


アクセサリーなんて柄じゃないけど、せっかく加奈子ちゃんが薦めてくれたのだ。買わざるを得ないってのが男の性だ。


ショッピングを楽しんだ後は小休憩。


近くのカフェでカフェオレをすする。


加奈子ちゃんは俺と同じカフェオレに、その店お手製のチョコチップが入ったスコーンを注文していた。


出来たて熱々のスコーン。それを頬張る加奈子ちゃん。


「描いてからも上手だ」


そして言語崩壊。