「うん、それじゃ30分後にドトールの前ね。じゃ、友達にもよろしく!」
「マジか...」
「と言う訳で早速行くぞ」
ギンのバンの助手席で僕はため息をついた。
まさか今日、ギンと一緒にゆきなに会うとは思って無かった。
「ま、悪いようにはしないって」
ギンはイタズラを思いついた子供の様に嬉しそうだった。

練習が終わり帰ろうとすると後から襟を掴まれた。振り向くとギンの笑顔があった。
「でんわ」ギンは声を出さずに口を動かした。
「もしもし、突然ごめんね、今なにしてた?」
「全然いいよ、友達と買い物してるよ」
「あ、そうか!じゃあ邪魔しちゃ悪いよね」
僕がそう言った瞬間にギンは光の早さで僕のケータイを奪い取り3分後には4人で会う約束を取り付けていた。僕は只々呆気に取られていた。