ゆきなとの再会は偶然だった。
バンドのメンバーと会う時と、職安に行く意外は殆ど自宅のアパートで寝ていた僕が、たまたまタワーレコードの新作コーナーで試聴して居た時に、後ろから肩を叩かれた。
「ユウスケさん?」
突然目の前に職場でのあこがれの子が居た事で、驚きが隠せなかった事は言うまでもない。
「髪染めたんですね、間違ってたらどうしようって思った」
僕は会社を辞めてから、学生の時以来4年ぶりに金髪にしていた。
「ああ、似合ってないかな」
僕はそう言う事しか出来なかった。
少しだけ世間話をして彼女が別れようとした時、僕はとっさに彼女を呼び止めた。
「あの! 」
「えっ? 」
「良かったら、 ジャスコでも行かない!?」