3年ほど前のお話。


弘樹先輩のところには、
亜美ちゃんという
可愛らしい女の子が居ました。


高校1年生の亜美ちゃん。

髪を染めたことも、
制服のスカートを短くしたことも、
ましてや、煙草なんて吸ったことも無い

そんな純粋な女の子。


ストレートでサラサラの黒髪。
160cmに満たない身長。
性格も優しく、
誰よりも思いやりがある子で

誰からも好かれる子でした。

だから彩斗の自慢だったのでしょう。

亜美ちゃんが「会いたい」と言う度、
大事な用事もすっぽかして
すぐに会いに行くほど溺愛していました。


彼女の頼みなら、
彩斗は何でも聞く。

ファッションも
髪型も
言葉遣いも全部

亜美ちゃんの好みに変えていく努力をした。


でも亜美ちゃんは、
付き合って4ヶ月が経った頃から
少しずつ様子が可笑しくなったのでした。