午後9時。 部活が終わって家に一段落したころ、私は家を出る。 向かう先は家の少し先にある、小さな公園。 いつものようにベンチに座り、時計を見る。 よし、いつも通りだ。 後ろから聞こえてくる足音。 その音は徐々に近づき、私の前で止まった。 「……よぉ。」 そう言い、私の隣に座る。