去って行く彼女を、とても愛しそうに見つめる姿に、胸が苦しくなった。



「また今日も愛妻弁当かよ〜!!
愛されてますなぁ〜♪」

「うるせーよ!!//」



冷やかしを否定することもなく、むしろ嬉しそうに大星は笑う。

それを遠くから見つめている私は、今どんな顔をしてるんだろうね。
きっと昨日みたいに、泣きそうな顔になってる。


そう。
これが私とあいつの秘密。



あいつには、
大星には彼女がいるってこと。









私以外の。