「先生、梗子がこっちに来るのでしゃがんだまま、見つからないように、奥の棚の辺りに隠れて下さい。早く!!」 



先生の背中を軽く押した。

「何もそこまですることないんじゃないか?たまたま会ったってことにすればいいじゃないか…。」



「あ〜っ!早くして下さい!その後に私が梗子と話している隙に会計して帰って下さいね!」




「…分かった。」



先生はしゃがみながら、奥の棚へと素早く移動した。


中にいる人たちは、不思議そうな顔で先生のことを見ている。



ちょっと怪しい人に見えちゃうよね……。



先生、ごめんなさい。