お風呂で体を洗い終わると、 だいぶ落ち着いた。 落ち着くと、色んなものがみえてくる。 高校生にして、こんな家をもつ蓮山への疑問。 椎名がうまく嘘をついたかの不安。 そして、 明後日には帰らなければならない現実。 ダメ。 今は楽しまなくちゃ。 ユリ子は蓮山の説明通りにタンスをあけた。 「下の方、下の方・・・・・・」 え? ええ? 信じられないものが出てきた! 「何コレ!?」