キス、だ。 真っ暗だったのはふたりが近すぎたせい。 どちらともなく、離れた。 ユリ子はしゃがみこんで、蓮山の顔を見ることが出来なかった。 どうしよう。どうしよう。 キス、しちゃった。 どうしよう。どうしよう。 この空気。 どうしよう。 どうしよう。 はじめてなのに。 顔が熱い。 ドキドキドキドキ。 心臓が激しく脈をうつ。 そうだ。お風呂!