いつの間にかキスしてきやがった。

燐から。


その場に倒れこんだ。


『ゴメンね。
するつもりなかったんだけどね。つい可愛くて。』


「うそ…。」


涙が出てきた。


『もしかして、ファーストキスだった?』


静かに頷いた。


『マジ。
ごめんね。』


今度は荘司が泣き崩れている私を無理矢理立たせ車に押し込んだ。


車が校門から離れて行く。

「どうして?」

『あんなとこで座り込んでたら通行の邪魔!!』


荘司が強い言葉で言う。

「ふふっ」

吹き出してしまった。

『何が笑ける!

こっちは怒ってるんだ!!』

すごくCoolなのに怒ると面白い。

めっちゃね。